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疾風の彼女
ロイは部下達と共にスカーが消えた現場に向かおうとしていた。 「あ、あれは!」
ハボックが叫ぶ。間違いなかった。 「ノエル!!」
ロイたちは呆然とした。
第七話 悲しみを背負う者
【ロイ・マスタング大佐ドリーム小説書きさんに15のお題】より。お題11.
「まったく、あきれた奴だ」
ノエルはベッドに座りながらロイの叱責に耐えていた。
お嬢様みたいな格好。それで少しぐらい外に出てもいいかと思って外出し、たまたま暴れてたテロリスト「三本の矢」の連中を見て自分も暴れたくなって一人で鎮圧してみた。それだけなのに。 「でも、私がいなきゃ奴らによって殺された家族がいたかもしれないわ」 ノエルにはテロリストに家族を殺されたという悲惨な過去がある。ロイはそれを知っているので、そのことに異を唱える気はない。
「結果としてノエルは市民を守った。しかし、命令違反だという事実は免れまい」
司令部ではそんな口調でロイに反発することなどできない。 「なぜ大人しくしていられない?」
ロイが聞いてきたが、ノエルには答えられなかった。 「もういい。今日はもう大人しくしているんだ」
そして去ろうとした。 「行かないで」 ロイは振り返り、優しくノエルを抱きしめた。
「今日のノエルは甘えん坊だな」 自分でも信じられないくらい、ロイに行ってほしくなかった。
軍服の乱れを直しながらそうつぶやくロイは、しかしながら余裕たっぷりだ。誰も彼を罰することはない、という自信に満ち溢れている。 「いつもより激しかったぞ、ノエル」 ロイはこちらを振り向いた。笑っている。 「軍服姿だったからかな」 ノエルも笑って答えた。 「ほう」 ロイは興味深そうな顔を見せたが、すぐに戻した。もう軍人の顔になっている。
「今日の件は追って沙汰があるだろう。それまで引き続き謹慎だ」 もう彼を引き止めることができない。また一人でこれからの数時間を過ごさなくてはいけない。また、外に出て暴れたくなったらどうしようか。 「ノエル」 ロイが出かけようとして、振り向いた。
「謹慎中に大人しくしていたら、褒美をやる」
その言葉に嬉しくなり、ノエルはベッドから起き上がってロイに飛びついた。
うーん、久々の連載更新で、実は前回から話的に何も進んでないという。問題だなこれは(←他人事?!) なんか、私の書くロイさんてエロいんですけど? これはそのうち裏を書きそうだな。どうなんだろう。需要あるかしら。 冬里
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